[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
元記事公開日:
2019/05/23
抄訳記事公開日:
2019/07/12

連邦政府が人工知能の助成に5億ユーロを追加投資

Bundesregierung stärkt die Förderung Künstlicher Intelligenz mit zusätzlichen 500 Millionen Euro

本文:

ドイツ連邦政府は人口知能(AI)に関するプログラムに5億ユーロを追加投資することを決定。これに関して連邦経済エネルギー省(BMWi)、連邦教育研究省(BMBF)、連邦労働社会省(BMAS)は下記のような共同報道発表を行った。

連邦政府は2019年にAI助成に5億ユーロの追加投資を行うことを決定した。焦点となるのは、研究、技術移転、社会対話、技術アセスメント、人材育成およびデータアクセスである。これに伴い連邦政府はAI戦略の実行を強化し、重点を研究から実用化および社会対話に置くことになる。

アルトマイヤーBMWi大臣談:「AIにおいて、より迅速に研究から応用へと進めなければならない。特に中小企業がAIを実際に利用し応用することが重要である。そのため追加AI投資のほぼ半分が研究からの技術移転に利用されることを歓迎する。BMWiは、AIイノベーション競争プログラムや中小企業4.0研究センタ-で選ばれたAIトレーナーを通じて現場での応用を推進して行く」。

カルリチェクBMBF大臣談:「 “AI made in Germany“というコンセプトに基づいて今後も世界のトップを維持していきたい。AI研究センタ-の整備拡大によって、ドイツの優れたAI研究を国際的に更に競争力の高いものとしていく、そしてそれを産業や経済と連携していく。フンボルト財団と共に、世界中の優れたAI研究者をドイツのために獲得していく。研究成果が迅速にドイツの人々のために役立つことを望んでおり、我々が自動運転やライフサイエンス等の重要な応用領域に投資している理由である」。

ハイルBMAS大臣談:「AIの成果は人間の信頼に依存し、人間自身がこの技術の利点を認識しているか否かにかかっている。そのためAIが人間中心的に利用されるよう尽力する。ドイツAI観測所を設けてAIのもたらす結果、そしてその労働および社会への影響を調査する。また未来基金モデルプロジェクトによって公共の福祉を指向したAIの開発を促進させる」

AI助成資金の内、2億3,000万ユーロあまりはAIの技術移転に投資される。また1億9,000万ユーロが次世代研究者の育成と研究に投入される。約5,500万ユーロは社会対話および市民参加、技術アセスメントおよび法的フレームワークならびに企業の人材育成支援に当てられる。

[DW編集局]