[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
政府説明責任局(GAO)
元記事公開日:
2019/05/23
抄訳記事公開日:
2019/07/16

マニュファクチャリングUSAの評価に関するGAOの報告書

Advanced Manufacturing: Innovation Institutes Have Demonstrated Initial Accomplishments, but Challenges Remain in Measuring Performance and Ensuring Sustainability

本文:

2019年5月23日付けの政府説明責任局(GAO)による標記記事の概要は以下の通りである。

マニュファクチャリングUSA(Manufacturing USA)は、製造革新機関の全国的ネットワークであり、商務省(DOC)、国防総省(DOD)、およびエネルギー省(DOE)が、同ネットワークの研究所の設立や先端製造技術の研究・開発・商品化の促進のために共同で10億ドルを提供している。2014年の「米国の製造業およびイノベーションの再活性化法」には、GAOがマニュファクチャリングUSAプログラムを評価する規定が含まれており、これに基づき、GAOが2回目の報告書を取りまとめた。

本報告における調査の結果、GAOは次のようなことを明らかにした。2016年12月以降、マニュファクチャリングUSAネットワーク下の研究所は11から14に増えて、有望で新しい先端技術で、製造能力の開発を目的とした幅広い活動を実施してきている。2019年3月の時点で、ほとんどの研究所は当初期間中に(5年から7年)、連邦による財政援助を受けている。DOCは、DODおよびDOEと協力してマニュファクチャリングUSAプログラムの長期目標を策定したが、進捗管理のための測定可能な短期目標を設定してこなかった。また、DOC、DOD、およびDOEは、当初の連邦助成期間終了後の14研究所の持続可能性維持のための支援措置を講じてきたが、研究所運営の継続に関する評価基準を策定していなかった。

これらを受けて、GAOは次の5つの勧告を行った。
1. DOC長官は、国立標準技術研究所(NIST)所長に、他の連邦機関と協力して、マニュファクチャリングUSAプログラムのための測定可能な目標等の策定を指示すること。
2. DOC長官は、NIST所長に対して、マニュファクチャリングUSAのネットワーク全体の業績評価基準が、個別の戦略目標およびプログラム目標と整合するように、他の連邦政府機関と協力するように指示すること。
3. DOC長官は、DOCが支援した研究所が追加の連邦財政支出なしに維持できるかどうかを評価するための基準を開発するようNIST所長に指示すること。
4. DOD長官は、DODのマニュファクチャリングUSA関連の研究所所長に対して、DODの助成支援を受けた研究所が、追加の連邦財政支出なしに維持できるかどうかを評価するための基準を開発するように指示すること。
5. DOE長官は、DOEのマニュファクチャリングUSA関連の研究所所長に対して、DOEの助成支援を受けた研究所が、追加の連邦財政支出なしに維持できるかどうかを評価するための基準を開発するように指示すること。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]