[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国宇宙庁
元記事公開日:
2019/06/04
抄訳記事公開日:
2019/07/26

英国と米国が合同で「宇宙天気」サービスを立ち上げ

UK and USA join forces to launch ‘space weather’ service

本文:

2019年6月4日付英国宇宙庁の標記発表の概要は以下のとおり。

英国は、宇宙飛行士、衛星、地上インフラの防護を目的とした、太陽風を観測する宇宙天気監視宇宙船に搭載する新型機器を開発する。

太陽は常に「太陽風」と呼ばれる磁化プラズマを放出している。多くの場合条件は穏やかであるが、強い太陽風は地球の磁場を乱すことによって破壊的な宇宙天気を引き起こす可能性がある。太陽が時折「コロナガスの噴出」として知られる磁化プラズマの大きな泡を放出するとき、より厳しい宇宙天気が起こる可能性がある。極端気象は宇宙飛行士にとって危険であり、電力インフラ、電気通信システム、航空および衛星ナビゲーションに影響を与える可能性がある。

宇宙天気は世界的関心事である。そのため英国宇宙庁と欧州宇宙機関(ESA)は、米国航空宇宙局(NASA)および海洋大気局(NOAA)と、科学、宇宙および地上システム技術について密接に協力する。

今後5年間にNOAA と ESA は英国の支援を受けて、2基の相互補完的な太陽監視衛星の打ち上げを計画している。英国の「プラズマ分析装置」が太陽風を観測するESAの L5 宇宙天気監視ミッションで搭載される。

2020年打ち上げ予定の英国製 ESA Solar Orbiter も、NASAの多大な協力を受けて、太陽の極地地域のクローズアップ・ビューを提供する初めての科学宇宙船となり、太陽嵐の発生メカニズムの解明に貢献する。

[DW編集局]