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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
- 元記事公開日:
- 2019/06/04
- 抄訳記事公開日:
- 2019/07/26
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農薬への依存度低下を狙う Ecophyto II+ 計画
Le plan Ecophyto II+ pour réduire notre dépendance aux pesticides
- 本文:
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★2019年6月4日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。
2018年4月25日に植物防疫製品(農薬)および農薬依存度の低い農業に関する行動計画が発表され、2018年6月22日にはグリホサートからの脱却計画が発表された。その目的は、特定された農薬使用節減の実践およびシステムの広範な普及を通じた、2020年までの農薬の使用の25%削減、そして生産システムと業界の大幅な変革による、2025年めどの50%削減である。Ecophyto II+ 計画には、これら2つの計画から生じる新たな施策を統合する狙いがある。
● Ecohpyto II + 計画の原則
- 2段階で構成する針路に沿って50%削減の達成目標を維持する
- 360°(全方位)の影響を監視する
- 農業生態系プロジェクトの中心に位置づける
- 代替手段の特定、文書化、普及、活用を図る
- 企業を施策の中心に位置づける
- 共同して行動する
- 各地域で取り組む
- 前向きな文化を身に着ける
- 誓約を守る
● Ecohpyto II+ 計画の目標
- 最も懸念される物質の除去を促進し、グリホサートからの脱却を加速す
- 生物的防除製品および懸念の少ない天然製剤の認知と普及を促進する
- 多様な関係者間の情報、連絡、対話を通じて、また場合によっては追加の防護措置を実施することで、住民の農薬への曝露防止策のほか環境・生物多様性への影響防止策を強化する
- 研究・イノベーションを支援する
- 農薬のリスクと影響だけでなく、代替の解決策に関する知識の開発
- 農薬の消費節減を図るシステムの経済的、環境的、社会的効果の実証研究の促進 - 移行期における農業従事者の側面支援
- 農業従事者から大規模流通業者に至るまで、すべての利害関係者を動員して各々の責任分担を図る
このような施策の実行に当たり、必要な財源措置が取られている。国および地域レベルで Ecophyto 計画に毎年7,100万ユーロが割り当てられている。これには農薬の販売に対する課徴金による課税が寄与している。
[DW編集局+JSTパリ事務所]