[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2019/06/12
抄訳記事公開日:
2019/07/30

職業再教育のための国家再教育戦略が決定された

Nationale Weiterbildungsstrategie beschlossen – gemeinsam für eine neue Weiterbildungskultur

本文:

連邦、州、労使、連邦労働庁が国家再教育戦略(Nationale Weiterbildungsstrategie)を決定。これに関してドイツ連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

新たな職業再教育文化のために礎石を置くために、ドイツ連邦共和国の歴史で初めて国家再教育戦略が生まれる。

カルリチェクBMBF大臣は次のように語った:「国家再教育戦略の発表は、ドイツにおける職業再教育の一里塚といえるものである。ドイツにおいて真の再教育文化を展開して行く。職業における再教育は将来、日常の労働生活の一部でなければならない。再教育は就業者が過度に負担を感ずるのではなく、継続教育への更なるモチベーションを抱くようなものでなければならない。従って「職業再教育デジタルプラットフォーム」において、インタラクティブモジュール化した学習プラットフォームを開発していく。より多くの人々が継続教育を受けられるよう、キャリア向上のための連邦奨学金を大きく増額する。職業資格を取得していない人々の労働市場でのチャンスを高めるため、非公式に取得した能力評価および認可の手続きを全国的に整備し、この検証手続きが連邦レベルで拘束力を持つように努力していく。」。

国家再教育戦略により、連邦、州、経済界、労働組合、連邦労働庁は再教育および資格取得に関して協力して取り組む。これらの戦略のパートナー機関は、ドイツにおける再教育を連動させて、構造的な変化が、個人はもとより、経済界および社会全体のために、効果的に実現されるようにしなければならない。機関は再教育が生活の一部となるような、ドイツにおける新たな再教育文化のために尽力していく。現在および未来の労働者の全てが、働き方の変化に合せて、資格や能力を発展させていけるよう支援されるべきである。

職業の再教育に焦点を当てて、再教育の提供や助成の機会をより透明で、アクセスを容易にし、そして拡大させていく。平均以下の再教育しか受けていないグループは特別の支援を受けられるようにし、再教育コンセプトを展開するための大きな人事部門を有しない中業企業についても同様とする。

国家再教育戦略は連立協定の中心的な構想であり、連邦政府の専門人材戦略の実質的な重点である。定期的に開催される審議委員会において、実行活動を調整し、ネットワーク化する。連邦労働社会省(BMAS)とBMBFは、OECDにドイツにおける職業的再教育についての報告書の作成を委託して、ドイツでの戦略の実行プロセスにおける専門的サポートを受ける。2021年には共同の報告書が提示され、これによって国家再教育戦略の実行状況および行動目標を検討し、状況に応じて継続させる。

[DW編集局]