[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
元記事公開日:
2019/06/13
抄訳記事公開日:
2019/08/02

10億ポンドの投資が英国を量子技術のフロントランナーにする

£1 billion investment makes UK a frontrunner in quantum technologies

本文:

2019年6月13日付ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の標記報道発表の概要は以下のとおり。

実験量子科学は、3億5千万ポンド強の政府・産業界による共同の計画投資を通じて、商業的現実に向かっている。プロジェクトを研究段階から製品テストまで進めることを狙っている。

国家量子技術プログラムによる総投資額は、2014年の開始以来、10億ポンドという大きなマイルストーンを超えることになる。この投資により、米国と中国に追いつき、量子科学・技術における世界的リーダーとしての英国の地位を確保した。

このマイルストーンは、政府が産業戦略チャレンジ基金を通じて1億5,300万ポンドのファンディング増を確約したことで、達成されたものである。産業界からは2億ポンド以上の投資が見込まれており、政府による投資額以上の投資がなされることになる。

基金を通じた量子研究開発への産業界による投資は初めて政府投資を上回る見込みで、これは英国の世界をリードする研究の商業化の可能性に、企業が自信を持っていることを示している。このマイルストーンは2027年までにGDPの2.4%を研究開発に投資するという最新の産業戦略の目標達成に向けて、英国が正しい方向で動いていることを示している。

今後数か月のうちに、国家量子技術プログラムの次の段階に向けた戦略策定を行う専門家諮問グループと併せて、新しいプログラム委員会が設置され、技術開発と市場機会の特定が検討される予定である。

産業界のリーダーらは、政府に産業界のニーズを提示し、量子技術の実用化や経済的効果の検討を目的とした独立した量子技術リーダーシップ・グループを結成した。

[DW編集局]