[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2019/06/25
抄訳記事公開日:
2019/08/08

BMBFが企業間職業教育センター(ÜBS)のデジタル化のために今後4年間に1億2,000万ユーロを投資

Moderne und attraktive Lernorte für die Fachkräfteausbildung

本文:

カルリチェク大臣が企業間職業教育センターのデジタル化プロジェクトに関する新たな助成プログラムをスタートさせ、これに関してドイツ連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

BMBFは今後4年間でさらに1億2,000万ユーロを企業間職業教育センター(ÜBS)に投資する。企業間職業教育センターは助成金によって、学習空間をデジタル化することができ、新たなコンセププトを展開して、訓練対象者の資格取得を可能にする。

カルリチェク大臣談:「デジタル設備が有効に利用され、運用されていることをドイツの専門人材は教育訓練期間に情報として得られなければならない。企業間職業教育センターは中小企業の実習生も含む訓練対象者の将来の明るいキャリアに著しく寄与する。デジタルに特化したスキルを教える場合には、非常に強力なマルチプライヤーとなると期待されている。BMBFは今後4年間に1億2,000万ユーロを支援して行く。学校デジタル協定と合わせ、近代的な教育インフラのための力強い施策である。職業教育元年として、若者たちに魅力的なキャリアの道筋を示していく。」

BMBFは近代的な職業教育への投資を強化する。先端機械や端末の存在は現代に合った資格を提供するための前提である。職業学校は、2016年初頭から企業間職業教育センターにおけるデジタル化加速特別プログラムによる恩恵を受けている。同プログラムは拡大されて第二ラウンドに向かっている。全国で1.000ヶ所以上の企業間職業教育センターが、訓練生をその職業の現在のデジタル化トレンドに合わせてトレーニングできるようになった。専門分野に特化された中小企業といえども、いつでも全ての実際的な訓練を提供したり、多様な機械のラインナップを備えるということは不可能である。

ベルリンで行われた専門家会議「学習の場を築き-未来を確実なものとする」において、手工業、産業界、農業等の職業教育センターの代表者たちと協力し、デジタル・ビルディングモデルや、バーチャル スマート・ホームでの訓練を展示している。

BMBFは既に2016年から企業間職業教育センターにおける近代化を推進しており、これまでのところおよそ200拠点に関与してきた。2万6,000以上のデジタル施設が教育訓練コースに整備されている。タブレットから自動車故障に対処する遠隔診断用ソフトウエア、そしてタワークレーン・シミュレーターにまで非常に幅が広い。優れた実践、グッド・プラクティス事例を通じて、プロジェクトチームは各領域のデジタル・トレンドを確認、教育訓練コンセプトを開発し、機能指向型の学習空間を構築した。これらの知識はワークショップやビデオ教材によって他の訓練生にも伝えられている。

連邦および州政府は既に数十年にわたり産業界の企業間職業訓練センターに投資しており、中小企業の専門人材のための状況に合った資格、訓練場所を提供する能力を確保している。

[DW編集局]