[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2019/06/21
抄訳記事公開日:
2019/08/08

「国家人工知能(AI)研究開発戦略計画(2019年改訂版)」の策定におけるNSFの貢献

NSF joins federal partners in announcing update to national AI research and development strategic plan

本文:

2019年6月21日付けの国立科学財団(NSF)による標記記事の概要は以下のとおりである。

「国家AI研究開発戦略計画(2019年改訂版)」の改訂版の公表を、NSFは他の連邦機関と協力して行っている。本計画の策定には、NSF、国防高等研究計画局(DARPA)、大統領府科学技術政策局(OSTP)が共同議長を務める国家科学技術会議(NSTC)のAI特別委員会の主導のもと、連邦政府全体から主要なAI研究者や研究管理者が関与している。本計画は、AI科学と工学に関する国家レベルの議題を設定し、今年初めの「米国AIイニシアチブ(American AI Initiative)」の導入に続くものである。

AI研究は、基礎科学研究や医療イノベーションから安全な輸送やより効率的な製造に至るまで、社会のほぼすべての分野における飛躍的な進歩を可能とした。NSFは、AI研究とイノベーションを支援する主要な連邦のファンディング機関であり、その支援対象には基礎研究やトランスレーショナル研究、先進のスケーラブルなコンピューティングリソース、教育と労働力開発が含まれる。

2019年改訂版は、2016年版計画を更新し、急速に進歩するAI分野における連邦の研究開発投資の優先事項を再評価し、昨年秋に得られた主要な関係者からのフィードバックを組み込んだものである。優先事項のうち7つは、2016年版を踏襲しており、新しい事項として、連邦と民間のパートナーシップ拡大によるAI関連の連邦投資および活動の強化が追加された。

例えば、NSFは最近、アマゾンと提携し、AIの重要な科学的課題に取り組むための産業パートナーシップを締結した。また先月、NSFは政府、産業、非営利機関の各部門を招集し、AIの現在および将来について評価している。このように、NSFはこの分野の多様な利害関係者をまとめる役割も果たしている。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]