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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2019/06/07
- 抄訳記事公開日:
- 2019/08/09
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欧州が世界クラスのスーパーコンピュータを運用する8か所のサイトを発表
Digital Single Market: Europe announces eight sites to host world-class supercomputers
- 本文:
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2019年6月7日付欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり。
EuroHPC (欧州の高性能コンピューティング共同事業)は、新しい高性能コンピューティング・マシンを備えるスーパー・コンピューティング・センターとして、加盟8か国の8か所を選定した。ソフィア(ブルガリア)、オストラバ(チェコ共和国)、カヤーニ(フィンランド)、ボローニャ(イタリア)、ビッセン(ルクセンブルグ)、ミニョ(ポルトガル)、マリボル(スロベニア)、バルセロナ(スペイン)の8か所である。これらのサイトでは、個別化医療、創薬・材料設計、バイオエンジニアリング、気象予報、気候変動などの分野における主要アプリケーションの開発を支援する。この共同事業の参加28か国のうち19か国がセンターを運営するコンソーシアムに参画する。EUからの資金と合わせると、予算総額は8億4,000万ユーロ相当になる。
本共同事業では、ホスティング・サイトの選択と併せて、8台のスーパーコンピュータを獲得する予定である。世界上位5位内に入る(150ペタフロップスを超える計算実行能力を有する)エクサスケール・マシンの先駆機3台、および(4ペタフロップス以上の計算能力を有する)ペタスケール・マシン5台である。
エクサスケールの先駆システムでは、欧州先進コンピューティング・パートナーシップ(PRACE)で現在トップのスーパーコンピューティング・システムの4~5倍のコンピューティング能力を提供することが期待されている。ペタスケール・システムと組み合わせることで、欧州レベルで使用可能となるスーパーコンピューティング資源が2倍になる。
上記スーパーコンピュータは、欧州の学術界、産業界、公共部門ユーザ向けに、2020年の後半に運用が開始される予定である。 PRACE傘下の既存のスーパーコンピュータと同様に、新しいスーパーコンピュータはすべて GEANT 汎欧州高速ネットワークに接続される。
[DW編集局]