[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
元記事公開日:
2019/06/26
抄訳記事公開日:
2019/08/15

2020年度 BMWi予算は人工知能(AI)、デジタル化および航空宇宙に重点投資

Altmaier: BMWi-Haushalt 2020 stärkt Künstliche Intelligenz, Digitalisierung sowie Luft- und Raumfahrt

本文:

6月26日ドイツ連邦閣議は2020年度連邦予算を決定した。連邦経済エネルギー省(BMWi)はこれに関して概略下記のような報道発表を行った。

BMWiは来年度91億ユーロの支出で、これまでの財政計画に比べ約3億ユーロの増加となる。予算の約78億ユーロは助成金である。対2019年度比でBMWi予算は9億5,060万ユーロの増額となる。

アルトマイヤーBMWi大臣談:「政府案は経済拠点ドイツにとって非常に重要な未来分野に明確な重点を置いている。人工知能(AI)の開発、デジタル化の拡大、飛躍的イノベーションの振興のためにより多くの資金が用意される。さらに航空宇宙の領域も強化される」。

BMWiは2020年までのAIの開発に新たな資金として約4,400万ユーロを獲得した。持続的な推進を可能にするため、これらの資金は単年度だけでなく、次年度についても用意される(合計1億3,700万ユーロとなる)。さらに財政計画期間を超えて、内部的な予算シフトによってAIおよびデジタル化のため追加的に4,500万ユーロが投入される。連邦予算の財政計画期間について、AI資金として2020年から2023年までの間、毎年1億2,500万ユーロ、トータル5億ユーロが提供される。これら資金は2020年度連邦予算の議会による立法手続きの終了までに、必要に応じて各省庁に配分される。

また、航空宇宙産業については、国際宇宙ステーションISSへの参加をドイツが継続するための新たな資金が用意され、これによって年間8億5,000万ユーロが確保される。ドイツ航空宇宙研究センター(DLR)への資金は年間5,740万ユーロ増額され、6つの新たなDLR研究所を設立するという議会決定が実現される。

革新的造船の領域における措置に関する資金は財政計画期間を通じ高水準で継続される。特に中小企業のアフリカ市場への関与を高めるため、BMWiは「アフリカ経済ネットワーク」と共に集合的なコンサルティングおよび支援策を創り上げていく。

合同科学会議(GWK)は研究イノベーション協定を4度にわたり更新した。2012年から2023年までの研究機関に対する基盤的経費は年率で3%上昇する。このためDLRおよびライプニッツ協会は合計で約1億5,000万ユーロの追加資金を得ることになる。

[DW編集局]