[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国宇宙庁
元記事公開日:
2019/06/23
抄訳記事公開日:
2019/08/16

未来の自動車産業で英国が上位を維持するために、宇宙技術の振興は不可欠

Boost for space technology essential to keep UK in first place for future of auto industry

本文:

2019年6月23日付英国宇宙庁の標記発表の概要は以下のとおり。

新規の”Darwin”プログラムでは、5G と衛星を活用してシームレスな高速データ接続の試験を行うことを目指している。次世代の通信衛星では、一般的に良好なモバイル信号を有する市街地の外でも、車両同士が接続した状態を維持できるようにする。

ネット接続型自動運転車(CAV)は、他の車両や周囲の道路インフラとの通信を可能にすることで促進されるハイレベルの自動化によって、より安全でスムーズでスマートな道路運転が可能となり、交通の変革をもたらす。

ただし、この複雑なシステムを効果的に運用するには、堅牢でシームレスな高速データ接続が必要である。モバイル通信大手 O2 の調査によると、CAV はこれまでにないレベルのデータ(1時間当たり4TB)を生成すると予想される。

2014年以降、政府はCAVの研究開発に多額の投資をしてきた。これにはCAVプロジェクトに対する1億2,000万ポンドが含まれる。さらに産業界が6,800万ポンドを分担している。この研究は、オクスフォードシャーの「ハーウェル科学・イノベーション・キャンパス」に拠点を置き、欧州宇宙機関(ESA)の「電気通信システム先端研究」(ARTES)プログラムに対する英国宇宙庁の投資を通じて、共同ファンディングを受ける。

Darwinプログラムでは、より規模の大きなプログラムの実行に必要となる全要素の定義に資するべく、英国が支援する(第1段階で200万ポンド) ARTES 「パートナー研究」プログラムを展開する。「未来の移動(輸送)手段」は英国政府の産業戦略におけるグランドチャレンジの1つである。英国宇宙庁はDarwinプログラムおよび O2 社と密接に協力して、英国のこの目標を支えていく。

[DW編集局]