[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
元記事公開日:
2019/06/27
抄訳記事公開日:
2019/08/19

ドイツ航空宇宙センターの7つの新研究所の設立を発表

Luft- und Raumfahrt Koordinator Jarzombek begrüßt Gründung von sieben neuen DLR-Instituten

本文:

6月27日ドイツ航空宇宙センターの評議会が7つのDLR研究所の新設を決定。これに関して連邦経済エネルギー省(BMWi)は概略下記のような報道発表を行った。

ドイツ航空宇宙センター(DLR)の7研究所新設の資金は2020年度連邦予算の草案において、連邦政府により保証されており、年間6,340万ユーロが支出される。

ヤルツォムベック(Thomas Jarzombek)連邦政府航空宇宙コーディネータ談:「今日は航空宇宙産業、そしてハイテク拠点ドイツの将来性にとって良き日である。7つのDLR研究所の新設によって、ドイツの衛星の近代化、重要な航空宇宙関連インフラの保護、そして東部ドイツでの研究インフラの拡大に寄与することになる。この結果、DLRは将来12の州で代表部を持つことになる。新たな旧東ドイツ(DLR)の拠点は成長への新たなスタートと、確実な雇用を生み出すことになる」。

個々の新設研究所および拠点:

ハノーバー、オーバプファッフェンホーフェン、ウルムを拠点とする3DLR研究所は量子技術を開発し、次世代衛星の性能を10倍効率的にしようとするもの。

コッホシュテットのDLRは将来、「国家無人飛行システムテストセンター」を立ち上げる。関心のある企業や科学的研究機関のために、テスト飛行および検証のためのインフラが提供される。飛行場は高度で革新的な研究ネットワークを構築し、これによって無人飛行システムの更なる商用化への道が開かれる。

ノイストレリッツでは宇宙気象予報の技術を開発する。太陽風は衛星、テレコミュニケーション、ナビゲーションに大きな影響を与える可能性がある。宇宙気象の研究および予報によってこうした危険に晒されるインフラの抵抗力を高めることができる。

サンクト・アウグスティンおよびラインバッハを拠点とする新たなDLR研究所が行う開発は、衛星支援技術を利用することにより、重要な地上インフラ(例えば空港、鉄道駅、トンネル、橋、発電所、送電線等)をテロおよび自然災害から保護することを目的としている。

コットブスおよびゴェルリッツ/ツィッタウを拠点に産業プロセスで炭素を除去する研究所を新設することによって、DLRは熱貯蔵発電所およびエネルギー集約的産業のための新技術を開発する。これらはエネルギー転換および石炭生産地域の社会的受け入れを可能にする構造転換を前進させようとするもの。

DLRは全職員8,000人を擁する、ドイツ最大の工学研究機関の一つである。これまで20の拠点で航空宇宙、エネルギー、交通、デジタル化、安全性等の分野で研究を行っている。

[DW編集局]