2019年6月30日フラッキング（水圧破砕法）専門委員会が初の報告書を提出し、これに関して連邦教育研究省（BMBF）は概略下記のような報道発表を行った。

フラッキング専門委員会の報告書は同会の一般的な活動基本事項と並び今後2年間の活動計画について記述されている。試掘に関する申請は現在のところ提出されておらず、従って当面、委員会の主たる使命は、国際的環境における技術の状況を把握するに止まっている。

委員会は2019年5月16日ベルリンでの設立会議によってその活動を開始した。6名からなる委員会はドイツの様々な研究機関および専門政府機関の科学者により構成されており、2018年7月に連邦政府によって招集された。委員会は非在来型のフラッキングに関するテスト方法について科学的支援を提供し、得られた結果を専門的に評価するという法的な使命を有している。非在来型フラッキングとは、ガスまたは石油の採掘のためにスレート、クレー、マール、石炭等の岩石層を破砕するものである。専門委員会は中立であり、許認可機関あるいは許認可機関の一部でもない。

背景：
フラッキング（天然ガスやシェールガスを効率的に採掘する手段である水圧破砕法）については2017年2月以降水資源法および鉱山法による厳しい法的規制がなされている。水資源管理法（WHG）の第3条a項では非在来型フラッキングの原則禁止が定められている。可能とされるのは、現存の知識の隙間をうめるための、純粋に科学的な目的による4つまでのテスト方法だけである。テスト方法は、WHG第3条a項第2節に従い、当該の州の当局によって予め検査され、認可されたものでなければならず、環境、特に地下水および水資源管理に対する影響を研究調査しなければならない。州政府はテスト方法を承認しなければならない。

[DW編集局]