[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2019/07/10
抄訳記事公開日:
2019/08/23

教育、研究、イノベーションによって生活レベルの平準化を!

Karliczek: Gleichwertige Lebensverhältnisse durch Bildung, Forschung und Innovation

本文:

ドイツ連邦政府は7月10日「生活水準の平準化」委員会の結果を受け、施策実施を決定。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

同委員会は2018年夏に、ドイツにおける生活レベルの平準化ための、様々な地域における開発および人口変動に関する行動提言を作成するために設けられた。BMBFは委員会の活動に積極的に関与してきた。委員会の活動を側面から支援すべく、BMBFは構造的に脆弱な地域の振興に関するコンセプトを開発した。これに関してカルリチェク大臣は次のように語った。

「我々は教育、研究およびイノベーションにおける多様なプログラムを統合するコンセプトを構築してきた。その中核となるのは、経済的・産業構造的に弱いとされる地域における新たなダイナミズムを生み出すための特化されたイノベーション助成である。同コンセプトに2024年まで約6億ユーロを用意する計画で、地域における連携を強化するために貢献することを期待している。地域における連帯が地域的開発の格差によって、もろくなってしまった所もある。ドイツにおける生活レベルの平準化のために力を注ぎ、これに対抗していく」。

ドイツの発展はイノベーションにかかっている。未来のない地域は過疎地域となる。未来ある地域とは、人間が居住し、仕事を得て、幸福を見出す、生活する地域である。我々は教育、研究、イノベーションの推進に力を注がなければならない。地域的なポテンシャルを発揮させるべく、力を結集させていく。

コンセプト「チャンスと地域(Chancen.Region)」は、未来に向けて強いドイツを共に築いていくというBMBFの主張を強調するものである。今年中にも二つの新たなプログラム、“RUBIN“と“REGION.innovativ“がスタートする。また多くの成果を上げた“WIR!プログラムも第二ラウンドに入る。

註:
RUBIN:イノベーションのための地域的起業連携
REGION.innovativ:構造的に弱い地域における教育、研究、イノベーションの振興に関する特別なテーマおよびツールを特定し、開発、検証する実験空間を創る。第一の重点は、構造的に弱い地域における未来の労働界形成への新規アプローチである。
“WIR! – Wandel durch Innovation in der Region(イノベーションによる地域の変化)により、現存のイノベーション拠点から離れた地域におけるイノベーション連携を振興する。最も多様でイノベーティブな関係者(企業、大学、研究機関、地方公共団体、社会的活動機関)を結集させる。オープンなイノベーションプロセスの支援により、イノベーション主導型の構造変化のための新たなインパクトが生まれる。

[DW編集局]