2019年6月25日付高等教育・研究・イノベーション省（MESRI）の標記発表の概要は以下のとおり。

フレデリック・ヴィダル MESRI 大臣にこのほど提出された報告書では、フランスのイノベーション・モデルを強化し、学術界と新興企業エコスシステムとの間の関係の円滑化を図ることで、フランスにおけるさらなる画期的イノベーションの出現を可能ならしめるべく、16項目の提言をしている。以下は主要な提言の概要である。

• 研究者による起業に対するインセンティブと個別支援を強化すること。そのような仕組みに関して各機関間の交流を促進すること。各研究機関に各々の仕組みの開発計画の策定を要請すること。
• 全体で一貫性のあるモニタリングを確保するべく、共通の定義を満たす年次指標を追跡して公表するよう各機関に要請すること。この指標には、「研究機関発の起業」と「研究機関が支援する起業」の2つの要素がある
• 特に技術移転促進機関（SATT）においてスタートアップとの技術移転交渉を担当する幹部の高いレベルでの経験を確保、その育成強化を図ること。
• 各研究機関がロイヤリティと資本参加について、どちらかを選択するか、両方を組み合わせて、結び付けられる可能性を高めること。

[DW編集局+JSTパリ事務所]