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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立研究機構(ANR)
- 元記事公開日:
- 2019/06/26
- 抄訳記事公開日:
- 2019/08/29
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免疫療法、エピジェネティクス、データを組み合わせた欧州の精密医療プロジェクト(PEVOdata)の開始
- 本文:
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2019年6月26日付国立研究機構(ANR)の標記発表の概要は以下のとおり。
Unicancer ネットワークのメンバーであるキュリー研究所は、他の欧州5チームと共同で精密医療プロジェクト”PEVOdata”を開始した。プロジェクトの狙いは、一般的にみられる組織型のガンである、複数局部の再発性扁平上皮癌に罹患した患者の新たな治療法を特定することにある。この欧州プロジェクトの注目すべき点は、多数の臨床的・生物学的データを蓄積することで、それが最終的に多数の患者に利益をもたらすということである。
本プロジェクトは期間が3年間で、経費は260万ユーロを予定している。そのうち160万ユーロは ERA Net の ERA PerMed の一環で資金支援を受ける。これに加えてフランスの研究チーム2チームにはANRによる約50万ユーロのファンディングがある。
PEVOdata プロジェクトの独自性を成すものとしては、(免疫療法とエピジェネティクスに作用する医薬との革新的な組み合わせにより治療を受ける)約100人の患者に実施される臨床試験だけではなく、(ガン患者に対してそれらを最大限活用できるようにする目的で)これまでに例のない複数情報源の臨床的・生物学的データの統合がある。
[DW編集局+JSTパリ事務所]