[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2019/07/19
抄訳記事公開日:
2019/09/04

エクセレンス・ストラテジープログラム:11のエクセレンス大学選出

Karliczek: Deutschland hat exzellente Universitäten

本文:

エクセレンス大学決定に関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

39名の国内外専門家および連邦と州の科学大臣からなる採択委員会は、7月19日エクセレンス・ストラテジープログラムに基づくエクセレンス大学を選考した。これに関してカルリチェクBMBF大臣は次のように語った。

「本日、エクセレンス大学が確定した。連邦と州はこれらの大学を年間1億4,800万ユーロで基盤的な助成をする。選ばれた大学には心からお祝いを申し上げたい。ドイツの繁栄を維持し高めていくためには、教育と研究においてトップであることが重要である。

エクセレンス大学の選考は、昨年9月に行われたエクセレンス・クラスターの場合と同様に、大学間のネットワークが機能していることを示している。
2006年~2017年にわたり大学の先端研究を支援した「エクセレンス・イニシアチブ」プログラムを成功させたダイナミズムが後継となるエクセレンス・ストラテジープログラムによって、続くことが保証された。6月に閣議決定した3つの科学協定、「学習と教育の強化に関する未来協定」、「大学教育におけるイノベーション協定」、「研究イノベーション協定」と合わせ、予算の保証を与え、高度にダイナミックで優れた能力を持ったドイツ科学の明るい未来を創り出していく」。

背景:
2016年に連邦と州は、大学での先端研究を新たな助成プログラムによって支援することで一致した。その目標は、特に科学拠点としてのドイツを国際競争において持続的に強化することである。この助成は最先端の科学的業績を可能とし、大学のプロフィールを際立たせ、科学システムにおけるネットワークの強化と協力に向けて刺激を与えるものである。こうして「エクセレンス・ストラテジー」プログラムは、先端研究の助成を、大学体系の中での長期的、戦略的な投資と結びつけている。

同プログラムはエクセレンス・クラスターとエクセレンス大学、2つの部分から構成されている。

  • 2018年9月27日エクセレンス・クラスター57拠点が選出され、2019年1月1日に助成開始。エクセレンス・クラスターは国際的な評価の高い、競争力のある研究を領域横断的に実施可能なネットワークを構築。大学院と公的研究機関が協力するクラスター構築を支援する。
  • 2019年7月19日全国で10大学と3大学からなるアライアンス、計11拠点がエクセレンス大学に採択され、11月に助成開始。エクセレンス・クラスターに採択された大学院を2つ以上もしくは2大学で3つ以上のクラスターがある地域をエクセレンス大学とする。

連邦と州は合同でエクセレンス・ストラテジーのため2018年以降、年間約5億3,300万ユーロを用意。資金の75%を連邦が、25%をそれぞれ所在の州が負担。内エクセレンス・クラスターには約3億8,500万ユーロが、エクセレンス大学には合計約1億4,800万ユーロが助成される。

[DW編集局]