[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2019/07/11
抄訳記事公開日:
2019/09/06

欧州委員会が欧州イノベーション・技術機構の2021~2027年の戦略を提案

European Institute of Innovation and Technology: Commission proposes strategy for 2021-2027

本文:

2019年7月11日付欧州委員会(EC)の標記報道発表の概要は以下のとおり。

ECはこのほど、欧州イノベーション・技術機構(EIT)の法的基盤の更新、および2021~2027年に向けた新規の戦略的イノベーション計画を提案した。

EITは2008年に設立されたEUの独立機関で、欧州のイノベーション能力の強化を狙ったものである。今回採択された提案は、EITをEUの次期研究・イノベーション・プログラム Horizon Europe (2021~2027年)と整合させ、欧州のイノベーションの潜在能力をさらに高めるというEUの取り組みを実行するものである。現行の戦略的イノベーション計画(2014~2020年)と比較して6億ユーロ(25%)増の30億ユーロの予算(案)により、EITは既存および新規の知識・イノベーション共同体(KIC)の活動を資金支援し、高等教育機関750機関のイノベーション能力をサポートする。

EITは現在、企業、大学、研究センターが一体となって国境を越えたパートナーシップを形成している8つのKICを支援している。2021~2027年向けに提案された戦略的イノベーション計画は、次の目標を達成するよう考案されている。

  • KICの地域的効果の増大を図る
  • 高等教育のイノベーション能力を高める
  • 新たなKICを2つ立ち上げる

改訂されたEIT規則では、法的な明確さをさらに高め、EUの研究・イノベーション枠組プログラムとの整合性を確保する。新たな法的基盤ではまた、追加の官・民投資をより効果的に奨励できるように考案されたEITにとって無駄のない単純化されたファンディング・モデルを導入する。

[DW編集局]