[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2019/08/14
抄訳記事公開日:
2019/09/06

BMBFが新世代地方イノベーションネットワークである「未来クラスター」を立ち上げ

Pioniergeist, Kreativität und gemeinschaftliche Stärke – eine neue Generation regionaler Innovationsnetzwerke

本文:

8月14日連邦教育研究省(BMBF)は、新世代地方イノベーションネットワークである「未来クラスター」プログラムにゴーサインを出すこととし、概略下記のような報道発表を行った。

傑出した研究を迅速に人間の日常生活に反映させることは、ハイテク戦略2025の中心的目標の一つである。イノベーション国ドイツが国際競争でトップグループであり続けるには、大学、研究機関、企業、その他重要な関係機関の協力を可能にする理想的な条件が必要である。このためBMBFは、新世代の地方イノベーションネットワークである「未来クラスター」プログラムを開始することとなった。カルリチェクBMBF大臣はこれに関して、次のように発表した。

「ドイツは研究において優れており、ドイツの大学および研究機関は非常に良好な立ち位置にある。しかし、有望な研究成果の産業界や社会への移転は改善されなければならない。ドイツのイノベーションプロセスをより大胆にそして迅速に進めていきたい。イノベーションは将来のより良い生活、経済的繁栄そしてより質の高い生活への鍵である。
経験が示す通り、地方のイノベーションネットワークはイノベーション拠点ドイツの未来を決定づけるものである。新たな未来クラスターでは、パイオニア精神、創造力、地方における新しい協力形態を結びつけて、今日のビジョンから明日のイノベーションを生み出すものである。連邦政府は今後10年間にこのイニシアチブに4億5,000万ユーロを投資することを計画している。これによって動かされる民間資金を加えると、総額10億ユーロ以上が投資される。
このプログラムは意識して技術オープン的な競争として計画されたもので、大きな社会的重要課題に重点を置く。未来クラスターは学界および産業界のパートナーと地方のステークホルダーとを結びつけて、長期的なイノベーションネットワークを築くものである。社会的組織的なイノベーション、新しいビジネスモデル、創造的パイオニア的問題解決、市民参加が中核となるべきものである」。

今後数回の採択ラウンドが予定されており、いずれもまず半年間のコンセプトフェーズが助成される。続いていくつか秀逸なコンセプトに絞った上で、その中から未来クラスターが選考される。未来クラスターは最大3期、それぞれ3年間の実施フェーズで、そのコンセプトを実現する。当面、7つの拠点を助成する。

コンセプトおよびクラスターは、高位の独立した選考委員の投票に基づいて、選考される。

[DW編集局]