[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立標準技術研究所(NIST)
元記事公開日:
2019/07/02
抄訳記事公開日:
2019/09/12

NISTがAI標準作成における連邦政府の取り組みに向けた計画案を発表

NIST Releases Draft Plan for Federal Engagement in AI Standards Development

本文:

2019年7月2日付の国立標準技術研究所(NIST)による標記発表の概要は以下のとおりである。

NIST は、米国の経済および国家安全保障のニーズに対応するAI標準の推進における、連邦政府の関与に関する計画案についてのパブリックコメントを募集している。本計画案では次の4項目の施策を提言している。

  • 連邦政府省庁間でのAI標準関連の知識、リーダーシップ、調整能力の強化
  • AIの「信頼性」に焦点を当てた研究の推進
  • 官民パートナーシップの支援と拡大
  • 国際的団体との連携

本計画案では、技術イノベーションの共通基盤を定義し確立することで、標準の広範な活用により技術の進歩が促進される、と述べている。主な内容として以下を含む。

  • 連邦政府がAI標準化への取り組みとして行いうる4つのレベル(監視、参加、影響力行使、主導)を挙げている。また政府が優先すべき取り組みとして、包括的かつアクセス可能で、オープンで透明性があり、合意に基づくものであり、国際的に適切で分け隔てのない取り組み、そして多面的なアプローチを用いる取り組みを挙げている。
  • AI 標準化の現状を概説し、データ、測定基準、安全性、信頼性など技術標準が必要とされるカテゴリーを列挙している。またデータ集合、テストベッド、報告・監査ツール向けの標準化フォーマットなどの、必要とされる標準関連ツールについても説明している。
  • AI 技術を使用して各機関のミッションを推進する方法、関連する既存の標準の特定とその使用、適切な標準の作成の取り組みなど、各機関が標準化に取り組むにあたっての具体的な手順を示している。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]