2019年7月2日付高等教育・研究・イノベーション省（MESRI）の標記発表の概要は以下のとおり。

フレデリック・ヴィダル MESRI 大臣に先ごろ提出された報告書では、大学・研究制度の現状を述べ、経済界と学界との間の相互作用の強化を狙った提言を行っている。それによると、大学という場所は真のイノベーション・エコシステムの創出に最も相応しい区域である。すべてのイノベーション当事者を結集させるのに十分な広さがあり、多様な当事者（高等教育機関、研究室、中小企業・大企業、新興企業のための成熟・インキュベーション支援組織、ファンディング機関）は連携・協力を可能にするためには十分に近接している。

このようなイノベーション・キャンパスの実現を図るべく、特に技術移転組織の役割強化を図ることで、学界と産業界との間の交流を促進し簡素化することを提言している。また新興企業の加速・成長の支援にさらに重点を置くことを提言している。最後は、イノベーション支援の現行体制を簡素化し、イノベーション・エコシステムのパフォーマンスをより適切に監視するよう提言している。

[DW編集局+JSTパリ事務所]