[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学技術会議(CST)
元記事公開日:
2019/07/12
抄訳記事公開日:
2019/09/20

科学技術会議の取り組みの概要

How the Council for Science and Technology makes a difference

本文:

2019年7月12日付科学技術会議(CST)の標記発表の概要は以下のとおり。

科学技術会議(CST)は1993年に設置されて以来、首相および政府高官向けに50件を超える報告書を作成してきた。これらの報告書は、科学のファンディング、インフラ、ガバナンスからロボット技術、自動化、人工知能に至るまで、広範囲のテーマを網羅してきた。国際的な研究・イノベーション協力に関するごく最近の助言は、国際研究・イノベーション戦略の策定に資するものであった。

CSTがもたらした効果の中で最も注目度の高いものとして次の事項がある。

  • アルゴリズムおよびデータ科学の応用分野における、高度研究・橋渡し(translational)研究を推進する国立研究所の設立を奨励。これにより、400名の研究者と13の参加大学をつなぐアラン・チューリング研究所が設立された。
  • ゲノム解析を通じて100種以上の希少疾患およびガンの診断・治療に役立てる 「100,000ゲノム・プロジェクト」。これはCSTの助言に触発されたものである。
  • CSTは、英国の科学技術企業の成長に役立つ要因を検討した結果、長期投資環境の見直しを提案した。2017年に完了した寛容資本(Patient Capital)調査結果から、英国のイノベーション企業に対する長期投資を可能にする25億ポンド規模の「英国寛容資本(British Patient Capital)プログラム」が発足した。

科学技術会議(CST)は、科学技術の分野横断的な問題に関する首相の独立した諮問機関である。共同議長2名のうち1名は政府主席科学顧問が務める。もう1名の共同議長は、現在マンチェスター大学のナンシー・ロスウェル (Nancy Rothwell) 学長が務めている。

[DW編集局]