[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
首相官邸
元記事公開日:
2019/08/08
抄訳記事公開日:
2019/09/27

首相が最優秀な研究人材を英国に引き付けるための迅速なビザ発給ルートの策定を指示

PM sets out vision to cement UK as a science superpower

本文:

2019年8月8日付首相官邸の標記報道発表の概要は以下のとおり。

ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は内務省とビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)に対し、科学界と協力して最優秀かつ最高の人材のための通常とは異なる迅速なビザ発給ルートを、今年後半の実施を目指して、策定するよう指示した。

通常より迅速な入国手続きルートは、キャリア初期段階にある数学オリンピック出場者から、国際的に著名な賞やフェローシップの獲得者に至るまで、科学、工学、技術で一流の研究者や専門家を引き寄せるべく考案されるものである。

居住して新しいアイデアを展開するのに英国が最も魅力的な国であることを保証するべく、主要な研究機関や大学と協議が可能な選択肢は次のとおりである。

  • 第1級の特に優れた人材向けビザ(Tier 1 Exceptional Talent Visas)の人数上限を廃止する。
  • 応募者を受け入れ可能な英国の研究機関・大学の数を拡大する。
  • 入国審査に際し自動的に承認を与える基準を作成する。
  • 扶養家族が労働市場に問題なくアクセスできるようにする。
  • 入国前に「雇用のオファー」を保持する必要性を除去する。
  • 決定に至る過程を加速する。

政府は、特にBrexit後の英国にとっての科学の巨大な価値を認識し、研究経済の再活性化を支援する入国管理の変更に加えて、EU離脱前にEUのファンディングを求めた科学者や研究者に対して追加ファンディングを行う。これには、誰にも不利にならないようにするために欧州研究会議(ERC)が実施したスキームも含まれる。

政府は、合意無き離脱の場合、英国の離脱時に承認プロセスにあり、審査が止まってしまった全ての Horizon 2020 応募案件を保証するべく、UKRIが自動的に代わって審査し、採択された応募案件にはファンディングを行う。

[DW編集局]