[本文]

国・地域名:
ロシア
元記事の言語:
英語
公開機関:
ロシア大統領府
元記事公開日:
2019/07/10
抄訳記事公開日:
2019/10/02

政府と主要国営企業が特定ハイテク分野の振興に関する同意書に署名

The Government and major companies signed agreements of intent on promoting certain hi-tech areas

本文:

2019年7月10日付ロシア大統領府の標記発表の概要は以下のとおり。

標記同意書の署名が、政府とロシア最大の商業銀行ズベルバンク(人工知能)、ロシア鉄道(量子通信)、ロスアトム国営原子力企業(量子コンピューティング、新材料・物質の開発技術)、ロステック国営企業(量子センサー、分散型台帳技術、モノのインターネット向けの次世代狭帯域無線通信、短・中距離通信)との間で行われたほか、次世代無線通信に関して政府とロステック、ロステレコムとの間で三者間協定が締結された。

プーチン大統領は、上記調印式に際し行った演説の中で次のように述べている。

将来の技術に向けた世界的な競争がすでに進行中であることを再度指摘したい。我々のなすべきことは、時間稼ぎをすることではなく、主導的なグループに参加し、ロシアの技術的主権を確保し、新しい有望な市場のプレイヤーの間で自らの適切な場所を確保するべく、全てを自らの力で実行することである。

ロシアの主要企業が、技術、人材、資金の分野で主導権を取ることを期待する。成功した研究・企画プロジェクトの最大80%を占めているのは企業セクターであることを、世界の実施例は示している。

政府は、ハイテク分野で活動するパートナー企業に必要な支援を提供する。金融および税制措置のほか、試験的法制化など快適な規制環境の構築も対象になる。

上記協定では各ハイテク分野のロードマップの策定を規定している。ロードマップではまず技術開発の目標指標(国産技術に基づく製品の生産量・販売量、および研究、技術、生産インフラの利用可能性)を指定する必要がある。

[DW編集局]