[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2019/08/28
抄訳記事公開日:
2019/10/08

「炭鉱地域の構造改革に関する法律」制定

Karliczek: Innovation wird Kohlerevieren gute Zukunft sichern

本文:

8月28日連邦閣議は「炭鉱地域の構造改革に関する法律」を決定、これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

連邦政府はこの法律により炭鉱地域の再生に関する「成長、構造改革および雇用」委員会の勧告を実行に移す。これに関してカルリチェクBMBF大臣は次のように語った:

「研究、教育およびイノベーションの強力な推進を通じ、ドイツ炭鉱地域の人々や企業のための新たな展望を切り開いていくことが、同法施行においてBMBFが主として責任を担う部分である。この点に関してはこれまで殆ど語られてこなかったが、イノベーションに関しては、当該地域の未来を確保するために重要な点である。

第一のステップで、地域における11の具体的な研究・イノベーション・イニシアチブに6億ユーロ強の投資を計画している。多くの未来の重要領域、すなわち 人工知能の開発から再生可能エネルギーの研究、バイオエコノミーの推進までを対象としている。具体的な対象にだけに投資するのではなく、頭脳やアイデアにも投資する。

研究とイノベーションの推進強化は、構造改革を積極的に進める上で、決定的に重要である。人々が今後数十年間、同地域において快適な生活を過ごせるよう、そして経済が明るい展望を持てるよう、研究とイノベーションを通じて寄与していきたい。重要なのは、単に一つの産業分野の損失を補うことではなく、未来に向けて強力な経済を実現することである。

ヘルムホルツ協会およびフラウンホーファー協会の新しい、優れた研究設備が同地域の企業、特に中小企業に協力の機会を差し伸べる。それによって、革新的な製品およびサービスの研究開発のためのチャンスが開かれる」。

背景:

BMBFは同地域において以下のイニシアチブを計画:
1. Center for Advanced System Understanding(CASUSU)をラウジッツ地域に開設
2. ラウジッツおよびライン地域にフラウンホーファー地熱・エネルギーインフラ研究所を設置
3. ライン地域にフラウンホーファーデジタルエネルギーセンターを設置
4. ライン地域のユーリッヒ研究センター/エルンスト・ラスク・電子マイクロスコープ・スペクトロスコープセンターを拡張
5. ラウジッツ地域エレクトロニクス・マイクロスセンサー・イノベーションキャンパス(i-Campus)の追加支援
6. ライン地域に「持続的再生可能付加価値連鎖インキュベーター」(iNEW)を計画
7. ライン地域のNEUROTEC(Neuro-inspired Technologies of AI for Future Elektronics)への更なる助成
8. ライン地域に「バイオエコノミー・モデル地域」を展開
9. 地域イノベーション促進プログラムWIR!Programmの拡大;ライン地域、ラウジッツ地域、中部ドイツ地域
10. 労働研究センターの開設;拠点未定
11. 地方自治体における職業再教育に推進プログラムを計画;拠点は未定

[DW編集局]