[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2019/08/30
抄訳記事公開日:
2019/10/11

ドイツの職業再教育受講希望者数が増加傾向

Karliczek: Bereitschaft zur Weiterbildung steigt

本文:

2018年のドイツの職業再教育参加者数が大幅に増加しており、これについて連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

2018年ドイツにおける全成人の半分以上(54%)が少なくとも一つの職業再教育講座に参加している。18歳から64歳までの参加者数は大きく増えており、対2016年比で4ポイント上昇している。これは国民の職業再教育に対する関心度を調査する成人教育調査(Adult Education Survey:AES)2018の結果である。調査結果の発表に当たり、カルリチェクBMBF大臣は次のように語った。
「職業再教育を受けることに対する意欲は、今日これまでにないほど大きくなっている。人々は、自身の能力と資格を絶え間なく活性化させ、発展させていかなければならないことを認識している。生涯学習が、絶えず変化する世界においてその重要性を増している。連邦、州、労使双方はこの道程を共に歩んでいる。そのために国家再教育戦略を策定した。これにより、全ての国民にとって、再教育がその職業キャリアの自然な一部となるようにコースを敷いていく。こうして再教育という新しい文化を創造していく」。

国の職業再教育戦略はドイツの人材基盤を強化し、より多くの人々が職業を通じデジタル化に適応できるよう、有効な、新たな措置を結集するものである。

BMBFの職業再教育助成の特別な焦点となるのは、参加度の低いグループであり、たとえば失業者、スキルの低い者、移民的背景を有する人々等である。この点に関し、AES2018の結果が大きな成功を証明している。例えば移民的背景を有する者および有しない者の再教育参加度が初めて同率になっている。特に2年前よりも、第一世代の移民の再教育への参加が明らかに多くなっている。失業者においても良好な推移がみられ、対2016年比で参加割合が22%上昇し、49%に達している。AESは2007年以降、2~3年の間隔で実施されている。

[DW編集局]