2019年7月29日付で国立研究機構（ANR）は2018年活動報告を公表した。その中に示された同年の実績を示す数字を抜粋して以下に記す。

• 職員数（2018年12月31日現在）：　294名（女性が60%）
• 予算：　6億7,240万ユーロ（内、プロジェクト公募に対する配賦額が5億1,810万ユーロ、2018年運用予算が3,430万ユーロ）
• 創立以来のファンディング対象プロジェクト数：　18,500件
• 2018年のファンディング対象プロジェクト数：　1,471件（採択率：16.2%、プロジェクト当たりの平均支援額：35万2,000ユーロ）
• 「将来への投資」プログラム（PIA）：
  認可額：113億5,000万ユーロ（開始から2018年末まで）、支払額：85億6,000万ユーロ（開始から2018年末まで）
• ファンディング
  包括的プロジェクト公募（AAPG）の募集枠4件（PRC、PRCI、PRCE、JCJC）：4億4,310万ユーロ(2018年)/4億2,060万ユーロ（2017年）
  「特定」プロジェクト公募専用募集枠7件：　6,350万ユーロ（2018年）
  AID（DGA）の統括ファンディングによる ASTRID 特定プロジェクト公募：　1,150万ユーロ（2018年）
  Carnot 指定研究機関に対するファンディング目的の Carnot プログラム：　6,200万ユーロ（2018年）
• 2018年包括的プロジェクト公募（AAPG）の内訳
  ファンディング対象プロジェクト数：　1,133件
  採択率：　15.1%（2018年）/13.2%（2017年）
  ファンディング対象プロジェクトの72%で、研究チーム間の共同研究が関与している。
  ファンディング対象プロジェクトの28%が若手研究者（JCJC）によるものである。
  ファンディング対象プロジェクトの9%を、欧州プロジェクトおよび（外国機関との共同ファンディングによる）国際プロジェクトが占めている。

AAPGプロジェクトの分野別分布は、ライフサイエンス（26%）、分野横断領域（22%）、エネルギー・材料の科学（15%）、デジタル科学（11%）、環境の科学（10%）、人文社会科学（8%）、物質・高エネルギー・惑星・宇宙の物理学（6%）、数学とその相互作用（3%）となっている。

[DW編集局+JSTパリ事務所]