[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
原子力・代替エネルギー庁(CEA)
元記事公開日:
2019/08/28
抄訳記事公開日:
2019/10/21

フランスがESS研究施設に線形加速器の主要機器を納入

La France livre à l’installation de recherche ESS un équipement essentiel de l'accélérateur

本文:

2019年8月28日付原子力・代替エネルギー庁(CEA)の標記発表の概要は以下のとおり。

フランスは線形加速器の要となる機器を、次世代欧州中性子源への現物による貢献の一環として、スウェーデンのルンドにある欧州核破砕中性子源(ESS)に納入した。これは、RFQ(高周波四重極型)と呼ばれる最初の加速機器である。このRFQは、フランスの参加機関 CEA の宇宙基礎法則研究所(IRFU) において設計、開発、製造されたものである。

RFQは、パリ地域のサクレーにあるフランス宇宙基礎法則研究所(CEA-IRFU)から、トラックで3日間かけて、スウェーデン南部のルンドに到着した。フランスは中性子研究分野の主導国の1つであり、今回の納入は世界で最も強力な中性子源となるESSにおけるフランスの長年のコミットメントを示すものである。CEAと国立科学研究センター(CNRS)は、線形陽子加速器、中性子拡散器、ESS統合制御システムの開発に深く関与している。

多分野研究施設 ESS は2023年には最初の科学的成果をもたらす予定である。世界中の何千人もの科学者に対して、材料科学におけるこれまでになかった研究の道を拓き、優れたバッテリー、新薬、より耐久性のある材料の開発へと繋がるものである。ESS加盟13か国が共同で研究インフラ全体の資金提供や構築を行っているが、その大部分は技術機器、サービス、そして人材の形での現物による貢献である。

[DW編集局+JSTパリ事務所]