[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2019/09/10
抄訳記事公開日:
2019/10/28

国際的に高い評価のドイツSTEM教育

Gute Voraussetzungen für den digitalen Wandel

本文:

9月10日、州政府文部大臣会議(KMK)と連邦教育研究省(BMBF)がOECDと共同で今年度OECD報告書「図表で見る教育2019年」を発表し、これに関してBMBFは概略下記のような報道発表を行った。

「図表で見る教育2019年」についてカルリチェク大臣は次のように語った:

「ドイツの教育システムは高いレベルにある。優れた学校教育と職業訓練そして生涯学習への高い意欲は、劇的に変化する社会的、職業的な重要課題に対応するための前提条件である。ドイツは国際的に、STEM教育(数学、IT,自然科学、工学)分野においてリードしており、OECD諸加盟国の中で、高等教育スタート時点でドイツ以上にSTEM教育と取り組んでいる国はない。

義務教育、職業教育さらに大学卒業をもって教育が終わることはなく、自身の資格スキルを継続的に発展させて行かなければならない。生涯学習への積極的姿勢および必要性はかつてないほどに重要となっている。OECDの数字に、ドイツの職業訓練および職業再教育への参加率が平均を上回っていることを示している。

質の高い、未来を志向した教育システムの実現は社会全体の課題となっており、これは全ての人々がその責任を担って、はじめて達成できるものである。このペースを維持し、明日の世界のための教育を実行に移していきたい」。

背景:

ドイツではバチェラー(大学の学士資格)ならびに同等の職業プログラムの新入生の40%強がSTEM科目を選択する。OECDの平均は27%に過ぎない。ドイツではまたSTEM系資格取得者の就職率も平均を上回っている。IT科卒業資格を有する成人の約92%は就職している。工学および自然科学の卒業者の就職率はそれぞれ91%および87%となっている。

OECDの数字はドイツの再教育参加が平均を上回っていることを証明している。ドイツでは成人の半分以上が生涯学習に参加している。国際比較で目立つのは、あらゆる年齢グループにわたり高い参加率を示していることである。55から64歳の年齢層でも、ドイツは44%の参加率であり、OECD平均値33%を大きく上回っている。

[DW編集局]