[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2019/09/13
抄訳記事公開日:
2019/10/29

BMBFが大型研究インフラに関する新しいロードマップを追加

Neue Nationale Roadmap für Forschungsinfrastrukturen

本文:

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)は大型研究インフラに関する新たなナショナルロードマップを発表、これに関して概略下記のような報道発表を行った。

新たなナショナルロードマップの枠組みの中で実現される計画に関するコストはそれぞれ5,000万ユーロ以上となっている。カルリチェクBMBF大臣はこれに関して以下のように語った:

「科学と経済の拠点としてのドイツの能力、イノベーション力、国際競争力に関して研究インフラは極めて重要な役割を果たすものである。ドイツがイノベーション立国として将来もトップの座を維持していこうとするならば、傑出した基礎研究が必要である。それが新たな知識、技術的ブレークスルー、そしてまた未来の繁栄のための前提となるからである」。

気候研究、医療、材料研究の将来と社会的に重要な問題の解決に寄与する3つの計画が選ばれた。新たな研究インフラの主要拠点として、ユーリッヒ、ライプツィヒ、イエーナに、大きな発信力を持つ、先駆的な研究ネットワークが誕生する。

大気中のエアロゾル、雲、微量ガスに関する研究拠点(ACTRIS-D)は、気候モデルおよびその予報力を著しく改善させることが期待されている。この計画はドイツの気候および大気研究のナショナル研究ネットワークを構築する。気候研究は、国際連携の中で行われる場合にのみ成功する。このことからACTRIS-Dは欧州のACTRISイニシアチブの一部となる。

エルンスト・ルスカ・センター(Ernst-Ruska-Centrum 2.0)(ER-C2.0)には高解像度電子顕微鏡の、これまでに類を見ないナショナル研究センタ-が生まれる。金属や細胞組織など材料の構造および特性がこれによって解明される。そこれに伴い新しい薬剤や治療方法のための新材料およびアプローチが開発できる。

感染症研究におけるフォトニクス・ライプニッツセンターは感染症予防に関する新たな方法を研究し、人間の健康への脅威に対処するために寄与する。そのためフォトニクスの様々な方法が感染症研究と結びつけられる。研究成果は直接臨床へともたらされる。こうした直接的な応用から患者や医学拠点ドイツは持続的に恩恵を受けることになる。

[DW編集局]