[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国原子力公社(UKAEA)
元記事公開日:
2019/09/16
抄訳記事公開日:
2019/11/06

新しい核融合試験施設がヨークシャーに開設

New fusion test facility to open in Yorkshire

本文:

2019年9月16日付英国原子力公社(UKAEA)の標記報道発表の概要は以下のとおり。

UKAEA は産業界を商業的な核融合エネルギー開発に取り組ませるため、来年ロザラムに、2,200万ポンドの核融合エネルギー研究施設を開設する。

この施設は、UKAEAが産業パートナーと協力して、今後数年間に低炭素電力の主要な供給源としての核融合を商業化するにあたり、英国の立場を強化することを目指す。

英国の先進製造業地域の中心に位置する UKAEA の拠点は、サウスヨークシャー地域に高度の技術を備えた40人の雇用をもたらし、シェフィールド大学先進製造技術研究センター(AMRC)や原子力先進製造研究センター(NAMRC)などの研究機関との協力を促進する。

標記施設は、Rolls-Royce 社、McLaren Automotive 社、AMRC と NAMRC の両機関が進出している「先進製造パーク」に置かれる。ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)を通じて実施される政府の原子力セクター協定の一環でファンディングを受ける。シェフィールド市地域の「地方成長基金」からさらに200万ポンドの投資が行われる。

この施設の重要な役割は、新しい金属やセラミックスなど、核融合の材料やコンポーネントの接合技術の開発と試験である。これらは、核融合炉の内部をシミュレートした条件(高熱流束、真空、強力な磁場など)下で試験および評価される。このサイトは国際的に重要な核融合プロジェクト ITER の一部としての契約を英国企業が獲得するのに役立つ。

[DW編集局]