ドイツ連邦閣議は連邦政府のブロックチェーン戦略を決定した。これに関して連邦教育研究省（BMBF）は概略下記のような報道発表を行った。

連邦政府のブロックチェーン戦略において、BMBFは“IMPact Digital“プロジェクトを進める。その目標は資格証明書の安全なデジタル化および管理であり、これに関してカルリチェク大臣は次のように説明した。

「デジタル化は人間のために役立つべきものである。ブロックチェーン技術は日常生活をより楽にするものである。情報の正確さを証明し、インターネットの安全性を高めるための手段である。市民や企業がデジタル化を信頼し、デジタル化をポジティブに受け止めるための前提となるものである。

“IMPact Digital“プロジェクトの狙いは、ドイツ教育システムの中核的要素である資格の証明書類の信頼性を担保してデジタル化し、管理し、共有することである。これは、新しいデジタル教育および労働市場においてますます重要となる。同プロジェクトの一つの目標は、デジタル証明書をスマートフォンによって偽造されることがなく、安全に配布できるようにすることである。」。

背景：

このプロジェクトは既に直接的な応用領域を超えて発信効果を発揮しており、これまでに幅広いブロックチェーン・アライアンスDigiCerts(www.digicerts.de)が設立されている。複数の有名研究機関によるこのアライアンスは、欧州のブロックチェーン・ソリューションをデジタル証明書としては展開していくことを狙っている。これにより外国留学のための認可プロセスの迅速化および安全化の基盤ができる。同アライアンスにはフラウンホーファー応用情報技術研究所（FIT）、リューベック工科大学およびアーヘン工科大学が参加している。加えて現在このテーマに関する国際的なアライアンスも設立されつつある。

連邦政府はブロックチェーン戦略の44の措置により、デジタル化に関するブロックチェーン技術のポテンシャルを利用していくつもりであり、BMBFは合計13の措置によりこれに参加している。2020年には初の成果が期待される。

ブロックチェーン技術は、情報の分散的ストレージによる作業および情報操作に対するセキュリティ保証によって特徴づけられる。

[DW編集局]