2019年9月24日付欧州委員会（EC）の標記発表の概要は以下のとおり。

ECはこのほど、モビリティが損なわれた高齢者の生活改善を目的とした3件の革新的なソリューションに150万ユーロを授与した。この賞はEUの研究・イノベーション・プログラムである Horizon 2020 の資金支援を受けたものである。

最優秀賞の100万ユーロは、不安定で不規則な歩行をする人々を支援する Path Finder と呼ばれる靴用アタッチメントを開発した、デンマークの企業 Walk With Path（WWP）社 に授与された。準優秀賞の2件は、各々25万ユーロで、「ウェアラブル筋肉」の発明者であるスイスの企業 MyoSwiss 社およびコミュニティ活動への高齢者の参加を増やすことを目的とする制度を導入したMob4Seniors プロジェクトを行ったトゥールーズ市（フランス）に授与された。

Horizon 賞は、定められた挑戦課題に最も効果的に応えることができる者に賞金を授与するチャレンジ賞（「誘発」賞とも呼ばれる）である。これらの賞は、目標の達成方法ではなく、目標を規定することでイノベーションのインセンティブとして機能する。

社会イノベーションに対する Horizon 賞のテーマは、パブリックコンサルテーションを通じて特定されたもので、回答者の32%が人口の高齢化のテーマを支持している。

以前の Horizon 賞によって成功したイノベーションには、セネガルとマリの病院での妊産婦死亡の原因を分析・追跡する方法を開発し、その知識を応用してさらなる死亡を防いだ QUARITE プロジェクトなどがある。

[DW編集局]