2019年9月18日付ロシア大統領府の標記発表の概要は以下のとおり。

プーチン大統領は、戦略イニシアチブ庁（ASI）が主催する（教育、医学、都市開発、技術開発を主要領域とする）革新的なプロジェクトの展示会を視察した。

• 量子通信ブースでは、別々の2か所で完全秘匿された同一の共通鍵を取得して暗号化されたメッセージを伝送できる、量子キー配送デバイスを視察した。
• 「経済的リーダーシップ教育」の会場では、約140校のロシアの大学の教育プログラムの成果について説明を受けた。このプロジェクトは、新しいグローバルなデジタル市場で仕事をするリーダーおよびチームの育成を目的とする。
• 健康・長寿・家族のブースでは、高齢者の生活の質の向上を目指す ASI プロジェクト等について説明を受けた。
• 都市開発の会場では、都市空間の開発に関する公的イニシアチブを支援するプログラム（100 City Leaders）とロシア全地域の見本市を復元し、民族間および宗教間の関係を発展させることを目的としたプロジェクト（Russian Fair）が紹介された。
• 先進技術開発のブースでは、国家技術開発プロジェクトのほか、新規ビジネス領域における技術プロジェクトの選択対象について説明を受けた。具体的には、医療リハビリや産業用の外骨格、複雑な形状の物体の表面を処理するためのレーザー複合体、大手企業が情報インフラを運用する時間とコストを削減できるようにする知的プラットフォーム、線路への圧力を軽減し、速度を向上させる鉄道のホイールセット、などである。

[DW編集局]