[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立科学研究センター(CNRS)
- 元記事公開日:
- 2019/09/12
- 抄訳記事公開日:
- 2019/11/25
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CNRSの2019年イノベーション・メダルが4名に授与される
- 本文:
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2019年9月12日付国立科学研究センター(CNRS)の標記発表の概要は以下のとおり。
CNRSのイノベーション・メダルでは、2011年以来、優れた研究によって技術、経済、治療、社会の分野で重要なイノベーションをもたらした研究を行った人々を表彰してきた。
今回のメダル獲得者とそのテーマは次のとおり。
- Ane Aanesland 氏。衛星の小型化に向けた新たなステップ。
同僚とともに2017年にスターアップを立ち上げ、衛星が良好な軌道を維持するために使用するロケットエンジンのサイズを小さくする2件の重要なイノベーション技術を開発した。 - Vance Bergeron 氏。麻痺状態からの脱出。
このCNRSの物理学者は、麻痺を抱えた患者の生活の質を日常の身体活動を通じて向上させるソリューションを開発する。同氏は、元博士課程の学生である Amine Metani 氏の支援を受けて新興企業 Circles を立ち上げ、機能障害リハビリテーション・センターや運動障害のある人向けのスポーツ・ジムを対象として、電気的刺激の助けをかりた自転車等を開発している。 - Orphée Cugat 氏。枠にとらわれない研究。
これまでの多様な研究結果から新興企業 Enerbee を立ち上げた。この起業では、非接触で接続された通気口から、プロペラの回転により、十分なエネルギーを組み込み式の大気の質を検知するセンサーへ供給することを実現した。さらに野心的な新興企業 MagIA では、15分で(一滴の血液で、B型肝炎、C型肝炎、HIVを同時に検出・定量)できる診断機器を提供している。 - Livio de Luca 氏。歴史的遺産に目を向ける。
Livio de Luca 氏は、自らを歴史的遺産のデジタル化研究者と定義している。同氏は、博物館コレクションの3Dデジタル化を目的としたモジュール式ソリューションを専門とする新興企業 Mercurio の出現も支援している。
- Ane Aanesland 氏。衛星の小型化に向けた新たなステップ。
[DW編集局+JSTパリ事務所]