[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立保健医学研究所(INSERM)
元記事公開日:
2019/09/16
抄訳記事公開日:
2019/11/28

生体システムを介した機械学習の新機能

Du nouveau dans l’apprentissage automatique via des systèmes biologiques

本文:

2019年9月16日付国立保健医学研究所(INSERM)の標記発表の概要は以下のとおり。

機械学習による方法は人間の健康を含む多くの領域で活用されているが、生命の世界への応用は分子レベルではほとんど研究されていない。国立農学研究所(INRA)とINSERM の研究者らは、大腸菌の細胞抽出物に単純なニューロン・ネットワークを作成することで、この方面の研究への第1歩を踏み出した。この方法では、とりわけ人間の生体サンプルを分析し、様々な代謝物中の濃度に応じた分類が可能になる。Nature Communications 誌に発表された上記成果は、特定の生物医学的分析の簡素化やコスト削減に展望を開くものである。

INRAとINSERMの研究者は、酵素を使用して大腸菌の細胞抽出物に単純なニューロン・ネットワークを構築した。これは、医療診断の一環で適用したものである。研究者らは、このネットワークがヒト起源の生物学的サンプルを正確に区別し、それらの代謝物組成に従って「陽性」又は「陰性」に分類できることを示した。

[DW編集局+JSTパリ事務所]