[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究・イノベーション機構
元記事公開日:
2019/10/10
抄訳記事公開日:
2019/12/03

英国経済の生産能力向上支援のために8,800万ポンドの投資

£88 million to help unleash the productive power of the UK economy

本文:

2019年10月10日付英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり。

戦略優先基金(SPF)を通じた政府投資の8,800万ポンドにより、英国企業の生産性は、大きく向上することになる。

航空宇宙など英国製造業の特定セクターの生産性のレベルは、欧州で最上位にあるが、英国の全般的な生産性は、依然として世界の経済大国に後れを取っており、化成品・繊維などの一部セクターでは成長も困難と見られている。新技術やより効率的なビジネス手法を採用することで、企業、特に中小企業の生産性を高められる可能性がある。これによって企業の規模拡大や新規市場への進出を助長し、競争力を高めることで、最終的に低価格、良質の製品・サービスで消費者に利益をもたらす。

● 生産性研究機関の新設

4,300万ポンドの政府投資により、野心的な生産性研究機関の新設を通じて、英国の生産性レベルを急上昇させる方法を探究するトップクラスの研究者・アナリストを支援する。研究機関の新設は経済社会研究会議(ESRC)が実施する。

● 最先端のスパコン・ソフトウェア

政府はさらに4,500万ポンドを最先端のスーパーコンピュータ・ソフトウェアの開発に投資し、極めて精度の高い天気予報により、農業や先進航空宇宙業界からF1レースや医薬品業界に至るまでの全セクターを変革することを目指す。雨か晴れかを予測して計画を立てることで生産性の向上を支援する。工学・物理科学研究会議(EPSRC)と気象庁が担当する。

[DW編集局]