[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
軍事省
元記事公開日:
2019/09/01
抄訳記事公開日:
2019/12/10

軍事省の人工知能(AI)タスクフォースによる報告書

Rapport de la Task Force IA

本文:

軍事省の人工知能(AI)タスクフォースによる標記報告書が2019年9月付で公表されている。報告書の結論部分の概要を以下に記す。

人工知能に関する軍事省の施策の主要な方針は次のとおりである。

  • 軍事領域に適用されるAIの今後の展開から生じる可能性のある倫理的問題等に関して、決定を下すための閣僚委員会を創設する。
  • 軍事省内に専門家集団を育成して維持する。
  • セキュリティおよびコンプライアンス要件を順守しつつ、データの最適な活用を保証するための軍事省のデータ・ポリシーを策定する。
  • フランスが世界中で擁護する価値を尊重しつつ、軍事省のより一般的な機能への導入の場合と同様に、軍隊におけるAIの責任のある管理された導入を目的として、堅固な能力ロードマップを策定する。
  • 国防AI統括室(CCIAD)を設置して、軍事省のAI業務のガバナンスを確立する。
  • AIに関する最先端のイノベーション・研究機関との戦略的パートナーシップを確立する。
  • 研究委託とソリューションの取得との間のメカニズムを確立して、産業規模への移行を促進する。
  • フランスの戦略的地位を高め、AIベースの技術の輸出に関する技術の規制や基準の策定を重視するべく、特に欧州レベルでの国際協力を展開する。

[DW編集局+JSTパリ事務所]