2019年10月31日付英国研究・イノベーション機構（UKRI） の標記発表の概要は以下のとおり。

（産業戦略チャレンジ基金が支援するチャレンジの一つである）「産業脱炭素化チャレンジ」の一環として、UKRI が政府に代わって実施する2件のコンペティションが、英国の2050年までの正味ゼロ排出達成を支援することに焦点を当てて、このほど開始される。

産業脱炭素化チャレンジでは、炭素捕捉や水素ネットワークなどの技術を産業クラスタに展開するために1億7,000万ポンドを投じて、「産業クラスタ・ミッション」を支援し、2040年までに世界初の正味ゼロ排出産業クラスタの確立を目指す。

上記2件のコンペティションの第1段階は次のとおり。

• 展開
  このコンペティションの第1段階で、英国企業は最大100万ポンドの支援に応募して、産業クラスタの脱炭素化計画を策定する機会が与えられる。第1段階で採択された応募企業は、その後第2段階のコンペティションに参加する。第2段階では、2030年までに英国の産業クラスタで大幅な排出削減を実施または実施を支援するプロジェクトに対して、最大1億3,100万ポンドが助成される。
• ロードマップ
  このコンペティションの第1段階で英国企業は、総額で最大100万ポンドの支援に応募して、低炭素・正味ゼロ排出の産業クラスタ達成に向けた道程に関する計画を作成できる。第2段階では、英国主要産業クラスタの産業クラスタ脱炭素化ロードマップの開発に対して、最大800万ポンドが助成される。

[DW編集局]