[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
元記事公開日:
2019/10/15
抄訳記事公開日:
2019/12/26

生命倫理に関する法案が国民議会の第1読会で採択

Adoption en première lecture du projet de loi relatif à la bioéthique par l'Assemblée nationale

本文:

2019年10月15日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。

第1読会を終えて標記法案による主要施策が国民議会によって採択され、条文が強化される。政府が課すことを定めた禁止事項は維持され、報告者および議員による修正により条文が強化される。

第1読会の結果として、女性カップルおよび未婚女性に対する生殖補助技術(PMA)の利用、PMAによって生まれる女性カップルの子供の法的親子関係の確保が採択される。これらの施策では、我々の倫理原則を尊重しつつ、家族というのは多様で、複数で、豊かさを有するものであることを認識している。

配偶子提供によるPMAによって生まれた人は、必要ならば配偶子提供者の身元にアクセスできることも認められる。この目的で、生物医学機構が管理する専門委員会が設置され、一元化され、安全が確保されたデータベースが創設されること確認されている。条文修正では、配偶子の提供を受けて生まれた人または配偶子のドナーに遺伝的異常ありと診断された場合には、これらの人の医療を確保するために、相手方への告知が義務づけられる。生殖の領域における別の施策として、年齢制限下で男性でも女性でも、医学的理由でない配偶子の自己保存が認められる。医学的理由(不妊治療)による保存は、従来通り年齢に関係なく開かれている。一方、出産に関する議論の全般では、不妊症に関する予防、情報提供、教育、そして研究に関する施策のより良い連携の必要性が提議された。

本法案は2020年第1四半期に上院で審議される。

[DW編集局+JSTパリ事務所]