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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2019/11/14
- 抄訳記事公開日:
- 2020/01/06
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科学と社会の交流強化に関するカルリチェク大臣談
Karliczek: Austausch zwischen Wissenschaft und Gesellschaft intensivieren
- 本文:
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11月14日に発表されたポリシー・ペーパーで明らかにしているとおり、連邦教育研究省(BMBF)は科学コミュニケーションを強化していく。これに関してカルリチェク大臣は以下の通り表明している。
「科学と社会の間の対話を強化することは、私の最も重要な政治的目標の一つである。科学コミュニケーションは将来のBMBFの施策において、より重要な位置づけを持つ。科学コミュニケーションは科学的活動の当然の一部とならねばならない。科学コミュニケーションに向けて、既に開始されている文化の変化を支援していく。
人々は研究に関心を持つ、研究が人々を惹きつけ、日常生活を向上させてくれるからである。加えて、大変革の時代にある。人々はあらゆることに疑問を持っており、科学はそれに応えるよう運命づけられている。一般のディスカッションでは、残念ながら事実が無視され、臆面もなく解釈が変更されている。それだけに、科学の説明がますます重要である。
科学者は未来に大きな影響力を持ち、また大きな責任も有している。自身の活動や研究成果を伝えることは責任の一部である。「知識にコミットする」、まさしくこの意味において、1999年のPUSH覚書(Public Understanding of Science and Humanities)において、科学対話をその中心的課題の一つとすることを確認している。
我々のポリシー・ペーパーにおける中心的措置は、将来の助成告示における科学コミュニケーションへの配慮である。我々は、科学者がその研究プロジェクトにおいて、最初から科学コミュニケーションについて考え、プロジェクトの中にそのためのリソースを配置するように、インセンティブを増やしていく。
科学者は市民との対話を行うための、適切に検証されたフォーマットを持っている。その可能性は幅広く、例えば一般的な市民講演から、サイエンス・スラム(専門家ではない聴衆を対象に限られた時間で行う講演)、さらには降水量や気象観測等のデータ収集における市民の参加にまで及ぶ。
科学コミュニケーションの今後の進展に寄り添っていきたい。「対話における科学」では、助成により効果を測定するプラットフォームを設ける。また我、シンクタンクとも言うべき#FactoryWisskommを設立する。それによって、科学機関において、科学コミュニケーションができる限り最優先案件となるようにする。
[DW編集局]