[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国家科学技術会議(NSTC)
元記事公開日:
2019/11/20
抄訳記事公開日:
2020/01/28

NSTCが「2016年~2019年AI研究開発進捗報告書」を公表

2016-2019 Progress Report: Advancing Artificial Intelligence R&D

本文:

2019年11月20日付けで国家科学技術会議(NSTC)が公表した標記報告書の概要は以下のとおりである。

米国の人工知能(AI)の国家戦略である米国AIイニシアティブ(the American AI Initiative)は、AIにおける米国の世界的なリーダーシップを維持するために研究開発を優先事項として特定している。本報告書は、連邦政府機関によるAI関連研究開発の2016年から2019年にかけての進捗状況を記録するものである。連邦政府のAI関連研究開発投資を定めているのは、「国家人工知能研究開発戦略計画:2019改訂版」であり、これは2016年版の計画に基づくものである。2019年計画では、次の8つのAIの国家研究開発戦略を明確に定めている。
戦略1:AI研究に長期投資する。
戦略2:人とAIの協働のための効果的な方法を開発する。
戦略3:AIの倫理的、法的、社会的影響を理解し、対処する。
戦略4:AIシステムの安全性とセキュリティを確保する。
戦略5:AIのトレーニングとテスト用の共有パブリックデータセットと環境を整備する。
戦略6:ベンチマークと標準化を通じてAI技術の測定と評価を行う。
戦略7:国家のAI研究開発労働力のニーズをより深く理解する。
戦略8:AIの官民パートナーシップを拡大しAIの進歩を加速する。

本報告書の主要メッセージは次のとおり。
1.連邦政府は、AI分野の状況を変革しうる革新的AI概念に広範囲の投資を行っている。
2.米国は、連邦機関によるAI投資から大きな利益を得ており、それは国家のAI 研究開発戦略と一致するものである。
3.連邦政府による投資は、社会をより良く変革するブレークスルーを生み出している。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]