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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2019/12/16
- 抄訳記事公開日:
- 2020/02/12
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持続可能なデジタル未来に向けた行動計画「ナチュラル、デジタル、サステナブル」を発表
- 本文:
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連邦教育研究省(BMBF)の行動計画「ナチュラル、デジタル、サステナブル」が発表され、これに関してBMBFは概略下記のような報道発表を行った。
12月16日BMBFでグローバルな環境変化に関する地球気候変動科学評議会(WBGU)の本会議「未来をつくる:デジタルと持続可能性」が開催される。この会議に際してBMBF政務次官のラッヘル氏は次のように説明。
「これからはデジタルが鍵になることは明白であり、若い世代が生きがいのある未来を持てるように希望していくことも当然である。あらゆる生活領域における持続可能性を考え、デジタル化と持続可能性を一貫して一緒に進めなければならない。これは幅広い社会的なアプローチによってのみ成し遂げうる、大きな課題である。BMBFの行動計画「ナチュラル、デジタル、サステナブル」は、幅広いアプローチにより、教育、基礎研究、応用研究の領域において数多くの、新しいイニシアチブをスタートさせる。
気候変動は我々に大きな課題を突きつけている。種の保存の義務を負い、都市や地方の持続可能な開発を可能にしなければならない。これら全ての分野においてデジタル化が持続可能性のための原動力となることが期待されている。ポテンシャルを適切に利用できれば、脱炭素化された、資源効率の高い経済、エネルギー転換、社会的な参画等の実現に決定的な寄与をすることができる。そのために重要なのが教育と研究であり、持続的な行動を可能にするためには、知識と能力が必要である。
同時にデジタル化のリスクも意識しなければならない。例えば、デジタル化によりエネルギー消費が増えることで、温暖化につながるようなことがあってはならない。」。
背景:
行動計画「ナチュラル、デジタル、サステナブル」は三つの行動領域に関して、デジタル化と持続可能性という領域におけるBMBFの現在かつ今後の計画を記したものである。BMBFは三つの重要な目標を設定した。
1. 持続可能なデジタルイノベーションの基盤を創る
あらゆる年齢層と職業の教育を振興することを通じて、ますますデジタル化される社会における持続的な行動のためのスキルと能力を定着させる。また、新しいデジタルな社会の分析およびデジタル技術の安全性に関する基礎研究を推進する。個人が自己啓発において保護されていると感じる場合にのみ、新しい技術や持続可能なデジタルイノベーションに対する信頼が生まれる。2. デジタル化をより持続可能なものにする
エネルギーと資源の消費をデジタル化したインフラやデジタル機器の利用で削減し、開発の段階からリサイクリングについて考慮する方法や技術を推進する。3. SDGs実現のためデジタルイノベーションを生み出す
デジタルイノベーションの開発および応用により、気候や環境の保護に寄与し、デジタル化により持続可能な都市と循環経済を推進する。モビリティやエネルギー供給の新たな方式を可能にし、未来のヘルスケアのためのイノベーションを開発する。 [DW編集局]