2020年2月10日付高等教育・研究・イノベーション省（MESRI）の標記発表の概要は以下のとおり。

世界保健機関（WHO）が1月初旬に武漢市で最初のウイルス性肺炎の流行の疑いのある症例を発表した時点から、研究情報を共有しフランスの研究の取り組みを統括するべく、リアクティング（Reacting）コンソーシアムが活動を開始した。さらなる前進を図るべく、このコンソーシアムはいくつかの研究軸を特定した。流行の監視とモデリング、ウイルスの特徴把握、診断技術の実装と改善、治療手段などである。

これらの研究プログラムの展開を支援するべく、政府は250万ユーロの支出を決定した。最初のステップとして、COVID-19　コロナウイルスの出現以来、研究機関がすでにコミットしているリソースを強化するために、MESRIと連帯・保健省は共同で50万ユーロを投入する。この金額に MESRI による200万ユーロが追加される。

Reacting は、国立保健医学研究所（INSERM）が統括し、ライフサイエンス分野の研究連合（AVIESAN）傘下の多分野・複数機関からなるコンソーシアムである。公衆衛生政策の業務に専門知識を注入し、流行への対応に研究活動を通じて参加している。INSERM、パスツール研究所、国立科学研究センター（CNRS）、開発研究所（IRD）などの研究機関のほか、大学病院や大学から関係するチームが参加している。

[DW編集局+JSTパリ事務所]