[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2020/01/16
抄訳記事公開日:
2020/03/04

2020科学年のテーマ「バイオエコノミー」に決まる

Mit Bioökonomie in eine nachhaltige Zukunft

本文:

1月16日ドイツ連邦教育研究省カルリチェク大臣は「2020科学年―バイオエコノミー」を宣言。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

カルリチェク大臣は次のように語った。

「バイオエコノミーは持続可能な生活および将来性ある経済にとって重要である。連邦政府は国家バイオエコノミー戦略を決定したところである。2020科学年により、この未来テーマを強力に市民へ浸透させていきたい。これまでバイオエコノミーはあまり多くの人になじみがなかったが、科学年を機会に変えていきたい。気候変動の様々な重要課題という観点からも、バイオエコノミーの研究が持つ大きなポテンシャルを明らかにすることが重要である。竹から自転車を、これまで捨てられていた魚の皮から皮革を、コーヒーかすから衣類といった例をあげ、今日既に再生可能な原材料からどんなに素晴らしい製品が生まれているかを示していきたい。

科学年により、ドイツで市民が意見交換するためのプラットフォームを提供する。全国で多くのステークホルダーが、興味深いプロジェクト、フォーマット、催しによって科学年に参加することは非常に喜ばしいことである。科学年は20周年を迎える。研究と科学を人々に近づけ、未来の様々なテーマをもって魅力を伝えることは、傑出したイニシアチブである」。

科学年をBMBFと共同で進めるWiD(対話における科学)のヴァイスコプフ理事長(Markus Weißkopf)は、「大きな社会的な重要課題を前にして、重要な、身近な科学的テーマについて一年を通じ市民と共に議論し、現代の重要課題を解決する研究に貢献することは重要である。これまで科学年において、児童、生徒、市民と研究の社会的影響や重要性に関して議論してきた」と語った。

背景:

2020科学年 ― バイオエコノミー

いかにして持続的に生活し、資源を大切にし、同時に高い生活水準を維持できるのか。「2020科学年―バイオエコノミー」はこの疑問への回答を用意している。研究者との対話の中で、起ころうとしている変化からバイオを基盤とした持続的な生産および消費のあり方までを議論するために市民が招待される。バイオエコノミーというコンセプトが、可能性や重要課題とともに明確にされ、様々な観点から光が当てられる。

[DW編集局]