[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2020/01/10
抄訳記事公開日:
2020/03/11

DOEが量子研究センターの新設に6億2,500万ドルを投資

Department of Energy Announces $625 Million for New Quantum Centers

本文:

2020年1月10日付のエネルギー省(DOE)による標記発表の概要は以下のとおりである。

DOE はこのほど、国家量子イニシアチブによる支援の一環で、2~5か所の多分野にわたる量子情報科学(QIS)研究センター設立に、今後5年間で最大6億2,500万ドルを充てると発表した。

2018年12月にトランプ大統領が署名した国家量子イニシアチブ法により、国立標準技術研究所(NIST)、DOE、国立科学財団(NSF)での活動を包含する形で、QIS における研究・教育を支援する複数機関による統合プログラムが設定された。同法は、合計4〜10か所の競争力のあるQIS研究センターの設立を求めている。

DOEのアルゴンヌ国立研究所は、上記取り組みをさらに進めるべく、量子通信実験用の新規 52マイルのテストベッドを立ち上げたと発表した。これは、科学者が量子ネットワークを運用する際の課題への対処を可能とし、量子インターネットの基礎を築くのに役立つ。

QIS研究センターの目的は、DOEの主要な研究ポートフォリオと連携して、QIS発展の育成・促進に必要なエコシステムを構築することであり、それによって国家安全保障、経済的競争力、科学における米国の継続的なリーダーシップに大きな利益をもたらすと期待されている。

各QISセンターには、複数の科学・工学分野と複数の機関にまたがる共同研究チームを擁することが期待されている。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]