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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)
- 元記事公開日:
- 2020/01/22
- 抄訳記事公開日:
- 2020/03/19
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保健福祉省(HHS)のHealthy People 2030イニシアチブの主要指標に、気候変動、市民参加等の導入が必要
- 本文:
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2020年1月22日付けの全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)による記事の概要は次のとおりである。
NASEMの新しい報告書「主要健康指標2030」(Leading Health Indicators 2030)では、2020年から2030年まで全ての米国人の健康を改善するための国家目標である「Healthy People(HP)2030」の主要健康指標に、市民参加の方策、気候変動の健康影響、人種・民族による居住地区分等の34の指標を導入すべきであると述べている。
米国保健福祉省(HHS)が1979年に開始したHPイニシアチブは、国民が直面する健康上の懸念を特定し、健康増進と疾病予防の測定可能な目標を設定し、複数のセクターが行動を起こすように設計されている。
HP2030には、41のトピック、355の中核目標、そして高優先度の目標であるLHIが含まれている。HP2030は現在HHSによって起草中であり、最終目標は2020年春に、最終LHIは2020年内に公表予定である。しかし、NASEMの委員会が2019年8月の報告書で提案した34のLHIのうち15は、HP2030案に網羅されていない。LHI2030報告書では、HHSは次のような指標の導入を推奨している:有害な小児期の経験、市民参加、環境、予防接種、平均寿命、メンタルヘルス、居住地域。
また、タバコ、貧困、教育に関するLHIが追加の議論のために必要であると述べている。 [DW編集局+JSTワシントン事務所]