[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
財務省
元記事公開日:
2020/01/12
抄訳記事公開日:
2020/03/19

政府科学局と財務省の共同報告書「科学を通じて遠大な目標を実現する」

Realising our ambition through science

本文:

2020年1月12日付財務省の標記発表の概要は以下のとおり。

政府科学局(GO-Science)と財務省による共同報告書では、科学と工学を政府の政策の中心に位置づけるための一連の提言が示されている。

科学は国の繁栄に不可欠であり、政府において重要な役割を果たしており、政策立案や運営において効果達成に必要な証拠や支援を提供する。科学によって、政府は衝撃的な出来事や緊急事態に対する回復力を備え、技術がもたらす新たな機会を活用できるようになる。

「科学を通じて遠大な目標を実現する」では、現在の科学・工学能力を評価し、これらを活用して将来の課題に対処する最適な方法を提言している。

主要な提言は次のとおり。

  • 各省庁は、明確に定義された科学システムを有するべきで、その省庁の科学活動全般をひとつの文書にまとめて記載すべきである。
  • 研究開発の協力や委託を促進するべく、全省庁は、関心研究領域の文書を毎年発行すべきである。
  • 政府は主導する研究開発プログラムにおけるリーダーとして公的研究所を積極的に活用すべきである。
  • 財務報告の一環として、省庁が財務省に提出する書類には、研究開発の必要性の申告と併せて、必要性を満たすための支出計画を含めるべきである。
  • 横断的な重要科学領域については、調整の改善を図り、ファンディングの機会を最大化するために、共有ガバナンス・モデルを確立する必要がある。
  • 公務員が必要とする科学的スキルを有し、スキル不足に対する対応策を含め、効果的に展開するためのメカニズムを確保するべく、計画を策定する必要がある。

科学と工学がもたらすすべての利益を実現するには、政府の科学に対する具体的な改革に加えて、科学を思考の最前線に置くための大きな文化的変化も必要であると報告書は強調している。

[DW編集局]