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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 英国研究・イノベーション機構
- 元記事公開日:
- 2020/02/04
- 抄訳記事公開日:
- 2020/03/25
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コロナウイルス新規研究向けに2,000万ポンドの「緊急対応」公募
- 本文:
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2020年2月4日付英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり。
- 国立衛生研究機構(NIHR)を介してUKRIおよび保健・社会福祉省(DHSC)がこのほど発表した緊急研究公募により、2,000万ポンドがコロナウイルス新規研究に利用可能となった。
- この投資により、世界トップクラスの英国の学術界・産業界の専門家が、可能な限り迅速に新規追加研究を開始することができる。
- 各プロジェクトは、ウイルス拡散方法やその封じ込め方法に寄与する可能性のある挙動研究を含め、ウイルスの把握、診断、予防、管理に貢献する。
- この資金は、保健大臣が発表した2000万ポンドのファンディング(感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)に配賦される)を追加・補完する。
英国の研究者は、必要に応じて国際パートナーと協力して、ワクチン、治療薬、診断薬を開発するプロジェクトの提案をしたり、中国の武漢市で発生した新規コロナウイルス(2019-nCoV)の伝染病学に取り組んだり、流行に関する知識の広報や支援を行う。
この突発的流行は、WHOにより「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)として宣言されており、1月31日に英国で確認された症例が発表されている。英国の研究チームはウイルスの把握に重要な貢献をしているが、この突発性ウィルスの重症化を抑え込むにはさらなる研究が不可欠である。
標記緊急ファンディング公募には次の2つの要素が含まれる。
- 積極的介入の展開
- 2019-nCoVの診断と把握
対象プロジェクトは最大18か月間にわたって実行され、2019-nCoVの把握、診断、予防、管理に集合的に寄与するプロジェクトに対して、利用可能な2,000万ポンドを割り当てることにより、現在の大流行に対するタイムリーな識見を確保する。
[DW編集局]