2020年2月8日付保健・社会福祉省（DHSC）の標記発表の概要は以下のとおり。

政府はこのほど、世界的なコロナウイルス発生への対応を支援するべく、世界保健機関(WHO)への新たな支援を約束した。

アジア・アフリカの多くの発展途上国は潜在的な症例を特定しているが、多くは自分たちで患者を診断し治療するためのツール、専門能力、インフラを欠いている。病気の世界的な拡散を防ぎ、医療システムの備えの脆弱な国が、世界中でのさらなる感染発生というリスクに対応できないまま放置するのを防ぐべく、患者の適切な発見と隔離が不可欠である。

500万ポンドの英国の支援により、コロナウイルスのリスクが最も高い発展途上国が迅速に症例を特定し、患者の治療を行えるよう支援することで、WHOの「フラッシュ・アピール」（突然の大規模災害等で、当事国政府と単一の国連機関の能力を越えて、協調的対応が必要な場合に発行される文書）を支援し、病気の蔓延を防ぐ。これには、症状を特定して対応するための迅速対応チームや医療スタッフのトレーニング、発展途上国でのコロナウイルスの回避方法についての意識向上、今後の支援をより的確に定めるためのウイルス拡散予測などが含まれる。

フラッシュ・アピールに対する英国の支援に加えて、英国の援助で資金支援を受けた追加の専門家たちがWHOに派遣される予定である。これら専門家は国際的な対応の統括を支援し、発展途上国のより適切な準備体制を確保することで、潜在的な事例に効果的に対応できるようにする。

[DW編集局]